紛争になったときの、裁判所の解釈を意識して作成
契約書等の法律文書コラム
契約書の作成には、起こり得る紛争を想定した予防的見地が必要です。 もちろん、 ①できるだけ契約書の文言に解釈の争いがないように内容を定める。 ②万一解釈の争いが生じても当方に有利に解釈されるように契約書を作成する。 ことが一番です。 しかし、もし紛争が生じた場合には、裁判所は、契約書の記載を解釈することによって紛争の解決を図ることになります。 このとき、裁判所がどのような解釈基準をとるか。そこを見...契約書等の法律文書コラム
契約書の作成には、起こり得る紛争を想定した予防的見地が必要です。 もちろん、 ①できるだけ契約書の文言に解釈の争いがないように内容を定める。 ②万一解釈の争いが生じても当方に有利に解釈されるように契約書を作成する。 ことが一番です。 しかし、もし紛争が生じた場合には、裁判所は、契約書の記載を解釈することによって紛争の解決を図ることになります。 このとき、裁判所がどのような解釈基準をとるか。そこを見...契約書等の法律文書コラム
樋口範雄先生の『アメリカ契約法』では、契約にかかわる法律家の役割として次の3つがあげられています。 1.両当事者の履行義務の内容を明確に記述する。 2.契約債務の履行を円滑に行えるような工夫をする。 3.起こるか起こらないか不確定なリスクに対して、万全の対処をする。 我が国においても、これが契約書の起草者である法律家の役割であることは言うまでもありません。